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皮膚の感染して起こる「皮膚カンジダ症」

2019年08月15日
泣いている男性

カンジダは膣や口腔などの粘膜に炎症を起こすイメージが強いわけですが、皮膚にも生息しているので異常増殖すれば様々な症状を引き起こします。カンジダが原因菌になって湿疹などの症状を呈するのが、皮膚カンジダ症になります。そもそもカンジダ菌は常在菌の一種のため、通常の状態では人間の皮膚に悪影響をあたえることはありません。しかし不良な衛生環境や、高温多湿の気候・通気性のわるい合成繊維のしめつけのきつい下着などの条件が重なってカンジダが異常増殖するコンディションが形作られている場合があるのです。小児や寝たきりの高齢者などでは、オムツのムレが恒常的になるとカンジダが増殖して皮膚カンジダ症が発生しやすくなります。またカンジダ菌は免疫機能いかんによって、増殖のスピードが大きく左右されます。そのため免疫機能を抑制する薬の連用することや免疫力が低下するガンなどの消耗性疾患も発症のリスクを高めます。

皮膚カンジダ症の診療で重要なポイントになるのは、特徴的な症状が観察されることにあります。下着や身体の他の部位と摩擦しやすい部位、たとえば脇の下やへその中などに、かぶれたような湿疹や紅斑などが観察されることが多いのも特徴のひとつです。湿疹は鮮やかな赤色をしており、小さいのう胞が紅斑の縁に出来て、強いかゆみやヒリヒリした灼熱感が生じるのもかぶれ症状に類似しています。乳児や寝たきり高齢者では、オムツを当てる部分に一致して、皮膚カンジダ症が発症し、かゆみを伴う湿疹や紅斑などが発生するようになります。

全身が衰弱することも皮膚カンジダ症のトリガーになるので、他の疾患で診療している過程で発見されることもあります。皮膚カンジダ症の治療は外用薬を塗布することが一般的です。カンジダは水虫などと同様にカビの一種なので、治療には抗真菌薬を配合した外用薬を使用することになります。イミダゾール系の抗真菌薬が配合された抗真菌薬が治療にはよく使用されているのです。

外用薬の使用と共に大切なのは、患部の乾燥を意識することです。真菌は高温多湿な環境を好む傾向が顕著なので、患部の皮膚の乾燥をさせることで、カンジダの勢いをそぎ速やかな症状の改善を期待できます。患部の乾燥は治療だけでなく再発予防の点でも重要です。皮膚カンジダ症は全身の衰弱時や他の疾患の併発症としても発症する側面があるので、原因疾患のコントロールも迅速な症状の回復のためにも大切です。