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口腔内の感染して起こる「口腔カンジダ症」

2019年07月27日
落ち込む男性

口腔内には多種多彩な微生物が生息しており、細菌などのバランスがとれることで口腔内の健康は維持されています。唇からさきは粘膜が存在しているので、消化管などと同様に色々な病気に罹患するリスクがあります。このような口の内部のトラブルを、口腔疾患と呼ばれています。口の内部の疾患といえば虫歯や歯周病などの歯科領域のイメージが強いですが、粘膜に覆われているのでがんなども含めて色々な病気にかかる可能性があります。カンジダが異常増殖することで発症する口腔カンジダ症もそんな疾患の一種です。

口の内部には常在菌の一種の口腔カンジダが分布しています。免疫状態が正常に機能している限り、口腔カンジダは病原性を発揮することはほとんどありません。しかし何らかのきっかけが原因で、微生物のバランスが崩れるとカンジダが異常増殖し、口腔カンジダ症の発症を見ることになる訳です。病院で診療される機会も多い口腔カンジダ症には、症状に特徴が見られます。代表的な特徴としては三種類の代表的なタイプに分類できることです。舌に偽膜を形成する偽膜性、舌全体が赤くなる紅班性、そして口腔粘膜が分厚くなる肥厚性などの三種類が口腔カンジダ症の特徴的なタイプです。場合によっては症状が深刻で嚥下が困難になることもあるので、決して軽視することは出来ない病気と言えます。

白い偽膜を形成する偽膜性のタイプは、主にがん治療やステロイドホルモンの連用などで免疫機能や感染防御機能が低下している方に多く見られる症状で、慢性疾患の診療などの際に遭遇することが多いとされています。寝たきりで全身衰弱が進んでいる高齢者や、血糖値のコントロールが不十分な糖尿病なども、口腔カンジダ症の原因となるほどの免疫力の低下をもたらします。白いコケのような物質が舌の表面などに付着しており、容易にはがすことができますが、その跡にはびらんや発赤などを見ることがあります。ただいたみなどの自覚症状は見た目の印象の割には強くないのも特徴です。

舌などがあかくなる紅班性の口腔カンジダ症では、患部が赤くなるだけでなく灼熱感を感じることもあり、自覚症状が強くなる傾向があります。いたみが強いと食事を嚥下するのが困難になる事例も見られます。同時に口角が切れたり、味覚障害が出現することも珍しくありません。肥厚性の口腔カンジダ症は、慢性化したカンジダに良く見られます。口腔カンジダ症は歯科を受診しているときに偶然発見されることもありますが、全身の衰弱や免疫力の低下などのサインです。病院を受診ししっかり治療することが重症化を防ぐには必須と言えます。